未来とエビス

椅子に座って、小説を読んで、オードリーのANNを聞いていた。 今日の夜には両親に今後の生活をどうしていくか説明しなさい。と言われている。 僕はまだ何も決めていなかった。 とりあえずフリーターになろうと思い目をつけていた、コンビニのアルバイト募集…

今日。おばあちゃんが僕を忘れた。

「こんにちは。おばあちゃん来たよ。」 今日の午後、叔父夫婦と同居するおばあちゃんを訪ねた僕は、いつも通りベッドに横になっているおばあちゃんに声をかけた。 おばあちゃんは、どことなく虚ろな目で僕を見上げていた。 おばあちゃんは、今年で95歳。耳も…

乾く。

エロスの前では乾く。 これからセックスをするんだなぁ。っていう相手が、反対側を向いて下着を脱ぐ時や、首に手を回して額と額でお互いの体温を確かめ合うような時。 緊張しているのか、相手の性液で自分を満たそうとするのかは、わからない。 ただ乾く。 …

失恋セックス

そのセックスにはきっとどんな音楽も似合わない。 僕がどんなにエモいのが好きだからって、tofubeatsの「水星」も違うし。相手がどんなに魅力的で眩んでしまうからと言って、椎名林檎の「丸の内サディスティック」も似合わない。 僕たちは、僕が前の彼女と付…